北海道視察旅行(と銘打って)

インプット

高校時代の友人が暮らす北海道オホーツク地域を7年ぶりに訪ねる旅をしてきました。普段、ほとんど意識を向けることのない北海道。実際に旅をしたり、北海道民と話すことで意識が向き、興味が湧くことも多い。観光要素は控えめに、発見や気付きをまとめてみます。

北海道のこと。

冬季の交通事情の話

普段の旅行でも車か公共交通機関かは非常に悩ましい問題だけれど、今回はどれだけ冬と言っても自由度、経費の観点でもレンタカー一択でした。

・冬はレンタカー需要の閑散期なんだそうで、北海道胆振地震の復興の意味合いもあり、今回9日間で10000円。そして、ハイブリッド車に初めて乗車。結局9日間で1600km走って、70リッターで済みました。普段乗ってる車なら倍かかってるよ。ハイブリッド欲しい。滑っても多少で済んでいるのはDUNLOPのスタッドレスも優秀なのだと思われる。

・冬の道も最初の1,2日は本当にドキドキしながら免許取り立ての初心を思い出しながら運転していたけど、基本をマスターした後はほとんどおそるるに足らず(過信も多分に含まれ)。冬だというだけでレンタカーは安いし、雪国のドライブも悪くないなと思った。最初、ちょっとやってみるかどうかなんだと思う。とはいえ、アイスバーンでカーブを曲がりきれず廃車にしてしまったという話も聞いたりするたび、常に緊張感を持って、と手綱を締め直すのです。

雪国では除雪をしない=冬季通行止めを意味する。いわゆる不要不急の施設、展望台と名前のつくところはほとんどアウトだった。

地名の話

北海道を一周したので、いろんな場所の地名を見てきた。気づいた方向性は2種類。

・アイヌ語由来だと思われるもの
「ホロ(札幌、美幌、幌延)」「ナイ(幌加内、稚内)」「ベツ(登別、紋別))「基本当て字のようで、同じ漢字を当てるからといって、同じ意味ではないらしい。当て字を諦めてカタカナ表記のままの地名が多いのも興味深い。
・開拓民の出身地を地名にしたケース「鳥取」「北広島」「岐阜」こちらが詳しく整理されていた。

開発されるたびに流行りのよくある名前に変えてしまう土地が多い中、北海道は歴史を感じられる名前が残っていることに感動を覚えました。

北海道の歴史について

120年。私の住んでいる瀬戸内の島では明確に1600年くらいからの歴史が残っている。それと比べればまだまだ浅い。ただ、アイヌの歴史は当然1300年くらいから続いているのだそうだ。その部分に光を当てようとする動きも活発なようだ。うぽぽい。

その他

・4ヶ国語のガイドが充実している。特に札幌、旭川、稚内などの都市部。本当に外国人観光客が増えていることを実感する。インバウンドの姿を本当によく見かける。中国系だけでなく欧米系が多い。欧米系は写真を取ることに命をかけてくる。ある観光地ではコロナの影響で中国系は例年の1/3程度だという。それでも8割方中国系という印象。

ここ、本当は地元の屋外温泉施設なんですが、バードウォッチングのスポットとして知られてしまっているようです。

・大規模な氷のまちづくりはほとんど大手の旅行会社が提供。毎日花火を打ち上げるようなところもあったけど、提供の旅行会社が日々変わっていく。

奥にスポンサー企業のロゴが目立つ。主に旅行会社でした。

・年々流氷は減っていっている。が今年は特に。

沖の方にうっすら見えるのが流氷。最盛期は海岸に氷の壁ができるくらい押し寄せたそうだが。

「旅の目的」のupdate

国内外問わず、特に一人旅が好きで、いろんなところに行ってきたし、これからもそうすると思うんですが、その旅の目的、面白いと思うものに変化が出てきたなと感じます。以前はアニメの舞台をめぐる旅、いわゆる聖地巡礼というキーワードで旅をすることが多かった。もちろん、きっかけとして悪くはないのだが。ちなみに今回は全くのノープラン。旅先で関連する作品を知ることも多く。

(こっから脱線)

・ゴールデンカムイ:札幌雪まつりでも大きな常設ステージ作ってPRやってました。ARプログラムの出来はいまいちだったけど。。。。。
・銀の匙:帯広の高校生が酪農家を目指す話、と現地友人に聞きました。
・邪神ちゃんドロップキック:これは支笏湖のネイチャーセンターで絵葉書を見つけて、「へー千歳市のお話なんだ」と思って視聴するも、舞台は東京、神保町。そこはそこで縁があるので悪くはないのだが、なんで??ってなった。けれども、これはこれからふるさと納税を財源にして、2期の一話を千歳市を舞台に描くという話らしい。ふるさと納税の使い方に賛否あれど、なかなか新しい展開では?と感じている。

(閑話休題)

放っておくとそちらの方の話になってしまうくらい、以前はこういうのを見つけに行くのが楽しかったのです。ただね、続編でも作られない限り、一度行くと、満足してしまうんですよね。それは有名観光地とかでもそうですね。そして、あんまりお金を落とすこともなくて、まさに観光を消費する?フリーライドのような感覚にこれまでも違和感は感じてきたものの、今回別の楽しみを見つけることができたように思ったので、今までのそれがどうだったのかとはっきりと感じるようになりました。

人に会いに行く、という目的。

今回、道東に住む古い友人を訪ねる旅でした。札幌出張の際に少し寄ることできないかな?と考えたのがきっかけで、久しぶりに連絡を取り、具体的に訪問する手段や費用を検討しているときに、お勧めの季節は冬だと聞いて、流氷を一生に一度はみてみたいという欲求が湧いてきて冬の北海道にチャレンジすることにしたのです。

実は彼を訪ねるのは2回目。最初に転職を経験した7年前の夏に、LCC元年ということでこれからは安価に北海道に行けるぞ、というタイミングで初めて。そのときも夏の屈斜路湖、知床半島、北方領土などに連れて行ってもらったことをよく覚えています。その時は2人のお子さんがいらっしゃいましたが、今回は4人兄弟のパパになっている彼の日常にお邪魔したり、雪国のレジャーに色々連れてってもらいました。旧交を温める中でわかってきたのは、お互いが違う立場であれまちづくりに関わる活動をしているということでした。

私は瀬戸内の小さな島で地域おこし協力隊からの活動を継続、彼はオホーツクの地で農協職員として培った地元ネットワークを生かしたまちづくりを。定期的に商店街の空き店舗で行うマルシェが好評なのだそうだ。結婚をきっかけに移住して14年目、住み続けることによる信頼や言葉の重みも無形資産と言えるかもしれないなと気付きました。そんな彼の町興部はまだ地域おこし協力隊の応募がない。近郊の町では実績を出している自治体もあるなか、積極的に進めるにはどうすればいいか、ということで、一緒に活動しているまちづくりメンバーも呼んでくれて、街づくり談義をする機会を作ってもらいました。

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/ckk/H30chiikiokoshi.pdf

そこで出会った方も、協力隊OBで中小企業診断士というキャリアに興味を持ってくれて、そのキャリアを選んだきっかけや現在の仕事についていろいろ聞いてくれました。自分で動ける人(会社依存でない人)たちを訪ねて行って交流をすることはフリーランスにとっては絶好の営業の機会だなぁと今更ながら実感するのでした。改善点は、そのつもりで行ってなくて、アピールが曖昧になってしまったこと!リモートワークでお手伝いできることとか、専門家派遣の話とかをもっと貪欲に?さりげなく?伝えられるように、次の旅の出会いに向けて準備したいなと感じました。

それにしても、2月は東京北海道尽くしで。その旅の中でもリモートワークが成り立ったり、日課をこなすという目標を持って行きましたが、ブログの更新は滞ってしまって、帰ってきてから全部まとめようとするのでまた時間がかかってしまうという悪循環。また習慣化がんばります。