リピーター × softbank air がすばら。

お仕事

ネットワーク屋さん界隈ではリピーターと呼ばれる種類の機器って、実はあんまり触ったことがなかったんです。というのも、リピーターは純粋に弱まった電波を増幅して発信する役割なので、新しく会社を作ってネットワークも新設するんです、というシーン以外はなかなかニーズがない。有線の時代からそうですが、ネットワーク系のお仕事って、この部分は最低限クリアできているところが始まることがほとんどなのです。もしくは物理的につながっていないと現象が顕著に発生するため、ちょっと触ったことのある人ならすぐ直しちゃうか、状況を聞くと明らかだったり。

その「新設」に近い依頼をそういえば、島に移住してから数件受けたことがありました。
島に申し訳程度にあるケーブルテレビのインターネットや、ひどいケースでは電話回線でメールをしていた事務所に、テザリングやwimaxを導入するお仕事など。

そして今回、相談を受けた方のスマホデビューに同伴したときに、ネット環境の話をしたことがきっかけになってsoftbank airを導入することにしました。すでにwimaxをお使いの方だったので、最初は携帯とおまとめで安くなるプラン狙いで変更してみたのですが、やはり最新機器、同時接続数の仕様や最大通信速度などが劇的にバージョンアップしておりました。

もともと広い家を改装されてその一部を店舗にされている方で、1台の無線LANルーターで屋内全部をカバーする事は非常に厳しかったようです。そして建物の構造上、部屋が細かく分かれており、たくさんの障害物に遮られ電波が弱くなってしまう現象が発生していました。

今回も当初は、店舗部分に配置し業務に必要な部分が優先的につながりやすいように設計しました。それでも、離れた場所にある二つのネットワーク機器がときどき不安定になってしまうということで、はじめてリピーター(無線LAN業界ではwi-fi中継機というのが一般的みたい)を試してみることにして、その結果非常に安定的に接続できるようになりました。ということは。建物全部をリピーターでつなげば色々使えるんじゃないの?という依頼をいただき、2台目を設置したところ非常に快適に。

良い想定外は、softbank airのパワーですね。以前使ってたものは、同時接続数が10を越えると途端に不安定になっていましたが、最新機種はスペック上40接続まで可能、話半分20接続までは安定すると良いなと思っていましたが、動画視聴、ゲームユース(カフェ客)などわりときつめの使い方をしても今のところ安定しています。顕著に速度制限がかかることもなく、非常に快適。softbankの店員さんが、「地域ごとに送料制限をかけることはある」旨の発言をしていて、もしかしたら過疎地有利?と思ってみたり。この辺りはさらに検証が必要ですが、また無線インターネット業界の進歩を目の当たりにすることができて、光のないハンディキャップがまた小さくなった実感を得ました。