呉市川尻町の「しり」からとったお「知り」合いプロジェクト。もともとは災害ボランティアのためのグループじゃなくて、過疎化高齢化の進む町を若者が帰ってきたくなる楽しい町にしたい!という構想だった。本土側とはいえ、地理的にもとびしまに近く、僕も構想のブラッシュアップやネーミングに関わらせてもらっていた。
平成30年度7月豪雨のときの話です。私自身も被災し、まる三日間、避難先のホームセンターに缶詰めになりました(当時はそれでも、安心して寝られて食料の心配のない場所があるだけでありがたかった)。
周辺の町は次第に回復していきましたが、土砂災害の地域が広域に及び、今なおその後遺症に苦しんでいる地域があります。その長期的支援の一環で呉市安浦町の商工会に補助金申請の支援に入っていたこともあります。
それらの地域と比べれば、まだ被害は少なかったと言えるのかもしれませんが、真夏の1ヶ月間、断水に見舞われた地域が呉市川尻町でした。
昨年の平成30年度7月豪雨により、川尻の町が浸水し、その後、断水という災害に見舞われた。災害直後、代表の川尻町在住川尻おしりさん(芸名)が自宅の井戸を地域住民に開放したり、給水車に水を取りにいけない高齢者の情報を聞き、水を運ぶボランティアが必要だとなって最初に集まり始めたのが、ふわっとつながっていたメンバーだった。当初6ヶ月に及ぶという行政の発表もあり、長期的な支援体制を構築、支援物資や寄付金も集まってきた。結局断水は1ヶ月で終わり、大掛かりなグループは自然に解散していったが、コアメンバーはその後も災害時の活動を通じて得た経験や防災の文脈で地道に活動を続けています。