ジョブズが僕らに残したツールは、connecting dotsを実践するための道具だ

IT

35の手習い

東京から移住し、島暮らしを始めた頃から「35の手習い」を始めたものがたくさんある。

デッサンを教えてくれる教室に通ったり、即興劇(インプロ)のワークショップに定期的に参加したり、フルマラソンを始めたり、音楽はずっと続けているものの、いろんな楽器に加えて歌も練習を続けている。思えば、ずっと自分を表現するということに憧れていながら、同時にそれを「どうせ無理だよ・・・」と避け続けてきたのではないかと思っている。
生き方を少しだけ変えることができたタイミングで、一念発起して、ずっとやりたかったことを基本からやってみようと思えるようになったのかも。

僕は2007年にiphone3Gが日本に来た時から、apple信者になり。iphoneとの親和性から次第にwindowsからmacに乗り換え、これまでほとんど浮気したことがない。新しいバージョンのiphoneやOSが出るたびにワクワクさせてもらっていたのは、(少なくともスティーブ・ジョブズ存命中は信者の誰もが)次は何ができるようになるんだろう?という期待ゆえだった。

2019年の今、全く一足飛びに今まで来たわけではないが、iphone/ipad/apple watch(競合製品がいまは山ほど存在することは知っているがあえて)があるから、続けられているトレーニングがある。
ipadはapple pencilの登場により、夢のようなお絵かき環境が実現された。まるで紙に書く感覚で、現実には扱うのが難しい様々な画材を扱うことができる。しかも間違えたら何度でもやりなせるというおまけつき。

音楽の分野はgaragebandというソフトが最初からmac/iosにインストールされており、現存するたくさんの楽器を使って音楽制作ができる。

自分の演奏を録音するのも、最初はオーディオメーカーの専用のレコーダーを使っていたけど、いつの頃からか、iphoneの録音で十分になってきた。

applewatchを使えば、ランニングの成果が可視化できる。どれだけのスピードで、どれだけの距離を走ったか、消費カロリーなどもお手のもの。

たくさんのITガジェットに助けてもらって、自分の興味を満たすことができる。そんな時代に生きていることは本当に幸せだと思う。

ITとの馴れ初め

人生で初めてパソコンとインターネットに出会ったのは僕の世代だと大学入学直後。ITを使えばコンピューター上で自由に画材を呼び出して簡単に絵が描けるし、映画みたいなグラフィックだって作れちゃう。音楽ソフトがあれば、コンピュータで何多重もの音楽だって作れちゃう。なんて素敵!
そう思って、大学一年の夏休みに深夜バイトをして貯めたお金で自分のデスクトップパソコンを買った。ペンタブレットという当時画期的だった、マウスではなくペンタイプの入力機器であるペンタブレットも奮発してゲットして、ウキウキのお絵かきライフが満喫できる。。。。。はずだった。
どんなものでも、実際に手をつけてみるといろんな壁にぶち当たる。事前のプレゼンテーションやワクワクは簡単には実現しない。このときの場合、二つの壁があった。一つは、単純にマシンスペックの問題。当時のPCの性能は、現在からは考えられないくらい貧弱だった。正確に言うと、音楽や画像という題材を扱うには。
そして、このもう一つが致命的なのだが、コンピューターは音楽やイラストの技量を補ってはくれないということに気づくことになるのです。これまで、触る程度にしかやってこなかった音楽やイラストの力までは、最新の(当時)技術は助けてくれなかった。

そのことに気付いてしまった大学生の僕は、だんだんとその分野から遠ざかっていった。

改めてスティーブ・ジョブズの言葉を反芻する

ところで、最近英語のヒアリングの練習で、かのスティーブジョブスの超有名なスピーチを聞く機会があった。これまで、存在は知っていたけれど、聞いたことはなかった。

スティーブ ・ジョブズ・スタンフォード大・卒業式スピーチ・2005年

きっかけは、RedKiwiというアプリ。いろんな動画を聞いて、聞こえたように選択肢から入力していくトレーニング。これはこれで一家言を持っているが、またの機会に。

2005年というから、もう15年も前のその超有名スピーチの中で、スティーブジョブスが述べたテーマの一つが、connecting dots、点をつなぐという話。大学を中退してしまったが、そのときにできた時間で自分の興味や直感に従って経験したことが後々役に立ったという自身の体験談。興味と直感に従っていろんなことを経験しておくと、絶対に将来に役に立つと信じよう。

そんな内容のスピーチをしていたのだが、彼のデザインした製品は、様々な点を打つ経験までの距離を確実に縮めてくれていると感じる。開発した製品で自分の信念を表現している経営者という姿は、とてつもなくクールだと思う。

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