マラソングランドチャンピオンシップ

ライフワーク

昨日は東京オリンピックのマラソン代表を決めるレース、MGCが行われました。私は広島市内の拠点にテレビを持ち込んで観戦しました。このイベントは、この1~2年の大きなマラソン大会である一定の好成績を残した選手だけが参加できる特別な大会で、特にこの一年間楽しみにしていました。東京都内を、選ばれた40名の選手だけのために交通規制するんです。なかなかないですよ。

レベルは雲泥の差ですが、とびしまにきてから先輩に誘われて、フルマラソンに挑戦しました。健康づくり、というには過酷すぎますが、距離やタイムを伸ばしていくためには自分との戦いが欠かせません。セルフコントロール力や決めたことをやりきる自信をつけるにはとても良い機会だと思います。これまで2回フルマラソン完走(半分は歩いていますが)、今年も挑戦します。自分が走り始めてから、特にマラソン競技は積極的に観戦するようになりました。

実は今回のMGCには非常に大きな意義がありました。これまでオリンピックのマラソン代表は、選考基準が曖昧でわかりにくいという批判がありました。というのも、マラソンはその過酷さゆえに、一シーズンにそうなんども走れるものではなく、メジャーな大会でも有力選手が顔を合わせて同じ条件で直接対決する機会がなかなかないのです。そしてタイムには気温や湿度、コースの高低差など様々な要素が関わるため、単純比較は無理で、結局のところ、同じ大会で勝負する以外すっきりとした選考ができないという話でもあります。今回、各マラソン大会は予選、昨日のMGCはその決勝戦という構図がルールとして明確になったので、出場する選手も目標が立てやすく、見る側もわかりやすく盛り上がる、最高のスポーツイベントとなりました。

地域の活動は現状ではルール未整備の分野が多いです。過疎化地域は、都市の論理からすれば後回しになるところで、正面からぶつかっても行政の前例主義や法律の壁が大きい。不動産の分野についてはわずかずつではありますが、先輩方の活動のおかげで法整備が進み、これからだんだん動きやすくなっていくと思われますが、現状ではまだまだです。
その環境で結果を出していくには、既存のルールを盲信することなく、知恵を絞る必要がありますね。知恵は全国の横のつながりからくる集合知から産まれることが多いと感じます。昨日まで悩んでいた問題や課題が一つの出会いによって氷解することも少なくありません。足元の課題やタスクも少なくありませんが、並行して定期的に素晴らしい出会いを探すことを忘れないように心がけたいと思った1日でした。